iOSデバイス向けにつくる業務システム(10)

iOS で動作する カスタムApp を作ってみよう

本コンテンツでは、顧客情報・購入履歴という2種類のエクセルファイルをもとに、顧客管理・販売履歴を一覧するデータベース・ファイル(カスタムApp)を作る過程をご案内します。

※ カスタム Appの完成形

全10ページ構成 / [ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 ]

9. 本日有効期限となるフィールド検索とバーコード検索

ボタンバーの一番左は家のアイコン、TOPレイアウトへの切り替えができるようになりました。
続いてボタンバーの真ん中を設定します。こちらのボタンには虫眼鏡のアイコン、本日有効期限を迎えるレコード検索ができるスクリプトを実装します。

まず、ボタンバーの真ん中をダブルクリックしてボタンバー設定ダイアログを表示します。
続いてアイコンから虫眼鏡のアイコンを選択します。

最後に処理ドロップダウンから「スクリプト実行」を選択して左下の「+」記号をクリックします。スクリプトの名前は有効期限検索としましょう。

単一ステップと違い、スクリプトステップは複数行のステップで構成されます。

1行目を選択して「検索」と入力し「検索モードに切り替え」を選びましょう。この時、一時停止は「オフ」とします。「オフ」でない場合、ボタンアクションで動作の際、1行目の検索実行でスクリプトは一時停止してしまいます。

2行目では「現在の日付」を有効期限に入力し、検索条件とします。
2行目を選び「現在」と入力すると「現在の日付を挿入」ステップが選択できます。右端の歯車アイコンをクリックしてターゲットフィールドは「有効期限」とします。

検索モードに切り替えて、条件を与えた後は検索実行します。
3行目を選択して「検索」と入力し「検索実行」を選びます。

そのまま、ウインドウを閉じると「保存しますか?」とダイアログが表示されるので保存して終わります。

続いてボタンバーの一番右にバーコード検索を実装します。

先ほどの有効期限検索と手順はほぼ同じです。
まず、ボタンバーの一番右をクリックしてボタンバー設定ダイアログを表示します
続いてバーコードのアイコンを選択し、処理は「スクリプト実行」を選択します。
スクリプト指定のダイアログが表示されるので「+」ボタン(左下)をクリックしてスクリプトステップの名前を「バーコード検索」とします。

スクリプトステップの1行目は「検索モードに切り替え」とします。この時一時停止は「オフ」にします。
2行目は「デバイス」と入力して「デバイスから挿入」を選びます。バーコード検索はiOS端末(iPad/iPhone)のカメラを使ってバーコードを読み取りフィールドに入力します。
2行目右端の歯車アイコンをクリックして「カメラ」を選択。「次から挿入」ではバーコードを選択します。

スクリプトステップの3行目は「検索実行」を選びます。

以上でiOSデバイス向け業務システムの体験開発が終了です。お疲れ様でした。
10ページにわたりiOSデバイスで動作するカスタム Appの作り方を解説しましたが、はじめて取り組む時はかなり時間がかかったのではないでしょうか。
ぜひ、反復練習して FileMakerの操作に馴染んでみてください。

ワークスペースではマンツーマンでの個別開発トレーニングを承ります。ご要望などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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